海老原諭ウェブサイト

商品売買取引の処理

商品とは、企業が顧客に対して販売するために、第三者から仕入れてきた物品のことをいいます。同じ顧客に対して販売することを目的とする物品であっても、自ら製造したものは製品とよばれ、商品とは区別されます。

卸売業や小売業を営む企業では、利益を得るため、商品売買取引を継続的、かつ、反復的に行っています。商品売買取引の状況を適切に記録し、会計情報としてまとめることは、その企業のことに関心がある企業外部の人々にとっても、経営者、管理職その他の企業内部の人々にとっても重要な作業になります。

企業ではさまざまな物品が利用されていますが、簿記では、商品売買取引の状況をその実態に即して記録し、かつ、分かりやすく表示するため、特別の勘定を設け、かつ、特別な方法を用いて会計帳簿への記録を行うこととしています。