現金預金

簿記

小切手の処理

この記事では、小切手を振り出したり、受け取ったりしたときの処理について見ていきます。小切手の処理は、これを受け取ったときと、振り出したとき(渡したとき)とで使用する勘定が異なるという点が最大の特徴となります。簿記の学習を始めた人が最初につまづくポイントのひとつになりますから、仕訳を単純に丸暗記しようとするのではなく、「なぜその勘定を使うのか」を意識的に考えながら学習をすすめてもらえればと思います。小切手とは何か小切手の必要性現金は、盗難・窃盗のリスクが高い財産のひとつといえま...
会計帳簿

小口現金出納帳への記録

この記事では、小口現金の出納管理に利用される小口現金出納帳への記録方法について説明します。小口現金係(用度係)は、経理部門以外の部門に所属しており、必ずしも簿記の知識があるわけではありません。このため、小口現金係(用度係)に対しては、通常、経理部門から報告専用のフォーマットが手渡され、そのフォーマットに必要な記録を行っていくことになります、小口現金出納帳は、ここで経理部門から小口現金係(用度係)に手渡されるフォーマットのひとつです。小口現金出納帳の様式小口現金出納帳の記入欄は...
簿記

小口現金の処理

この記事では、小口現金制度を採用している企業が行うべき仕訳について説明していきます。小口現金制度を採用している場合、原則として、①小口現金係(用度係)に小口現金を渡したとき(当初支給・補充)と、②小口現金係(用度係)からその使用明細について報告を受けたときの2つのタイミングで仕訳を行う必要があります。小口現金とは現金は、非常に使い勝手が良く、かつ、簡単に持ち運びができるものであるため、盗難や窃盗(外部者だけでなく内部者からを含む)を予防するためにも厳格な管理が必要とされます。...
現金預金

現金過不足の原因が判明しなかったときの処理

現金過不足が生じた原因が決算手続を終えるまでに判明しなかった場合は、その原因の調査をあきらめて、現金過不足勘定に残っている金額をすべて当期の損失または利益の額として処理します。また、この処理が行われるため、貸借対照表上に現金過不足が記載されることはありません。現金過不足勘定の残高現金過不足が生じた原因の調査を終えたときに、まず、行うことは、現金過不足勘定の残高を確認することです。現金過不足勘定が借方残高になるか、貸方残高になるかによって、その金額が当期の損失となるか利益となる...
現金預金

現金過不足の原因が判明したときの処理

現金過不足が生じた原因が判明したときは、(1)その原因となった事項に関する記録を行ったうえで、(2)その金額に相当する金額を現金過不足勘定から取り崩します。現金過不足の取り崩しにあたって現金過不足勘定に行われる記録は、現金過不足勘定の状況と関係なく、現金過不足が生じた事項の相手勘定として行われます。このため、現金過不足の取り崩しによって現金過不足勘定の残高が減ることになるとは限らず、残高が余計に増えてしまうことも当然に考えられます。現金過不足の原因となった事項の処理現金過不足...
現金預金

現金過不足を発見したときの処理

会計期間中に、現金の実際有高(実際に数えて確かめた金額)を確認し、その金額がその時点における帳簿残高(現金勘定の残高金額)と異なるときは、(1)現金の帳簿残高を実際有高と同じ金額になるように修正したうえで、(2)その修正額を現金過不足勘定に記録します。現金過不足勘定の金額は、現金の実際有高と帳簿残高の差額のうち、その原因がまだ判明していない部分の金額を意味します。現金過不足の処理現金勘定の残高金額の修正現金過不足勘定は、仕訳上、現金勘定の相手勘定として生じるものです。このため...
簿記

送金小切手・郵便為替の処理

取引先に対して送金を行う手段として小切手がありますが、小切手は当座預金口座を開設していなければそもそも使用することはできません。当座預金口座を開設するには金融機関による審査を受ける必要があり、事業を開始して間もない企業であったり、資金力の乏しい企業はなかなかこの審査をクリアすることができません。送金小切手や郵便為替(普通為替・定額小為替)は、このような小切手を振り出すことができない(当座預金口座を開設していない)人や組織にとって、小切手と同じような形で送金できるようにするもの...
簿記

当座預金に係る取引の処理

この記事では、当座預金に係る取引の仕訳について見ていきます。当座預金とは、取引先等の資金決済に特化した預金(決済用預金)のことをいいます。普通預金の場合は、金融機関が倒産したときに保護される金額に上限がありますが(元本1000万円まで)、当座預金の場合は全額保護されます。その代わり、当座預金には普通預金のように利息はつきません。取引先に対する代金等の支払いのために、小切手や手形を振り出すときは、当座預金口座を開設することが必須となります。約束手形については、現在、経済産業省・...
簿記

普通預金に係る取引の処理

この記事では、普通預金に係る取引の仕訳について見ていきます。今日では、老若男女問わず、ほとんどの人が預金口座を持っており、給料の受け取りも、水道光熱費や通信費の支払いも、振込や引き落としで行われることが普通です。企業間で行われる取引についても、預金口座を介して対価のやりとりが行われることが当たり前になっています。この意味では、普通預金に係る取引の仕訳も、現金取引の仕訳と同様に、絶対に習得しなければならない仕訳であるといってよいでしょう。普通預金に係る取引の仕訳のポイント普通預...
現金預金

現金取引の処理

現金取引とは、現金勘定に記録が行われる取引のことをいいます。現金勘定の処理については、(1)現金勘定にはどのようなものが記録されるのか、(2)現金勘定への記録をどのように行うのかの2つを抑えることが大切です。現金勘定に記録されるもの現金勘定に記録されるものは、大きく通貨と通貨代用証券の2つに分けられます。通貨とは、国またはこれに相当する地域(EUなど)が発行し、その価値を管理しているもの(法定通貨)をいいます。地域通貨、仮想通貨、ウェブマネーなど、日常生活のなかで通貨と同じよ...
簿記

現金出納帳の記録と現金勘定の記録

現金出納帳(げんきんすいとうちょう)は,現金の出入りを記録するための会計帳簿です。企業はお金を稼ぐために設立・運営されるものですから,現金の状況を管理することは,企業の経営状況を常に把握しておくという意味でも重要です。また,企業は支払うべきお金(借入金,仕入債務,給料など)を支払うことができなくなると倒産します(破産)。とりわけ小規模の企業にとっては,倒産を未然に防ぐという意味でも現金管理の重要性を無視することはできません。現金出納帳への記録は,簿記の知識がない人にも簡単に行...