初級簿記教本の特徴
どのようなカリキュラムの大学でも使用しやすい(第2版から)
本書は、前半14章、後半14章の全28章から構成されています。近年、大学では講義時間を柔軟に設定できるようになりましたが、本書の構成であれば、学期あたり14週の大学でも、学期がたり15週の大学でも、1章ずつ学習を進めていくことができます。章単位で学習を進めていくことができるこの構成は、複数の大学・複数のクラスで講義を担当する先生方にとって進捗状況を管理しやすく、講義を受ける学生のみなさんにとっても学習計画を立てやすくなるという意味でメリットがあります。
教科書の説明を正しく読めているかを確認できる(第2版から)
本書は、自習用(予習、欠席時の自主学習)にも利用できるように、文章での説明を厚めに行っています。しかし、長い文章に慣れていない人ほど、説明を読み飛ばしてしまったり、理解があいまいなまま先に進んでしまったりするものです。そこで、文章のまとまりごとに、その文章の内容を理解できているかを確認する簡単な確認問題(check)をつけました。文章を読んだら、checkに挑戦し、問題ができたら次に進む、といった形で学習を進めていくと、堅実に学習を進めていくことができます。
日商簿記3級の範囲を前提としつつも、必要なものは範囲外からも収録(第2版から)
本書は、日本商工会議所主催簿記検定3級の学習範囲を網羅していたものですが、必ずしもその学習範囲・学習内容をそのまま受け入れているわけではありません。たとえば、日商簿記では使われなくなった「見越し」や「繰延べ」という言葉は、会計上の専門用語からなくなったわけではないので、本書では残しています。また、たとえば、報告式の財務諸表は日商簿記2級の範囲ですが、学生が他の授業で企業の調査や分析を行うときに必要になるものなので、最後の章にその説明を加えることにしました。
目次や索引を充実させ、検索可能性を高めている
本書では、一般的な初学者用の簿記の教材よりも、目次を細かく示し、また、索引についても学術書のようにしっかりとつけています。学習のなかで分からなくなってしまったこと、忘れてしまったことがでてきたら、すぐに調べるようにしてください。わからない時間がながければ長いほど、勉強は嫌になってしまうものだからです。すぐに調べるということを心がけることで、簿記の学習は苦になりにくくなります。
仕訳と勘定記入を同時に学習
複式簿記では、仕訳を行ったあとに必ず各勘定への転記が行われますが、一般的な簿記の学習書では、一度、転記についての説明が終わると、その後は、新しく学習する仕訳の説明だけで話が進んでいきます。しかし、仕訳を行った結果、各勘定がどのようになるかをイメージできないと、とりわけ決算時のように各勘定の金額を振り替えたり、調整したりするときに話が分からなくなってしまいます。そこで、本書では、新しく仕訳の説明を行うつど各勘定の記録を示すことで、仕訳と勘定記録の関係をイメージしながら学習を進めていけるようにしています。
債権・債務の発生からその決済までの一連の取引の処理を1つの問題として出題(問題集)
企業が外部との間で行う取引は、最終的に現金等の決済という形で集結します。簿記で取り扱われる問題のなかには、ただちに現金等の決済が行われず、一時的に債権や債務の発生するというものが数多くあります。そのようなものを取り扱う場合には、はじめの取引が行われた記録を処理する問題だけを出題するのではなく、決済までの一連の流れを1つの問題としてまとめて出します。そのようにすることで、会計帳簿上の債権・債務に係る記録の流れがイメージしやすくなります。
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