初級簿記教本
『初級簿記教本』『初級簿記教本問題集』は、はじめて簿記を学習する方々向けの学習用教材です。大学の講義において『教本』として利用していただくことを想定して執筆しました。2019年に初版、2024年に第2版を上梓しています。


目次
- 簿記の基礎概念
- 複式簿記による主要簿への記録
- 現金・預金
- 有形固定資産・消耗品の取得
- 商品売買取引の処理①
- 商品売買取引の処理②
- 消費税、租税公課
- 給料の支払い
- 資本取引
- 試算表
- 決算手続①
- 決算手続②
- 決算手続③
- 決算手続④
- 現金の管理
- 仮払金と仮受金、立替金と預り金
- 小切手、約束手形
- 電子記録債権と電子記録債務、当座借越
- 貸付金と借入金、手形貸付金と手形借入金
- 金銭債権の貸倒れ、保証金
- 有形固定資産の売却、月次決算を行う場合の減価償却
- 第三者から商品の販売代金を受け取る場合の処理
- 期末商品棚卸高の算定
- 伝票
- 決算手続⑤
- 精算表①
- 精算表②
- 報告式の財務諸表
本書の特徴〜大学の先生方へ〜
計画を立てやすく、進捗を管理しやすい28章構成
本書は全28章から構成されており、毎回の講義で1章ずつ進めていくことができます。多くの大学で、初学者用の学習内容は、日本商工会議所主催簿記検定3級(以下、『日商簿記3級」といいます)の出題範囲を意識して決められています。これらの学習内容をどのようなペースで教えていけばいいかという問題は、はじめて簿記の講義を担当する先生方、講義経験の浅い先生方にとっては大きな悩みどころの1つになっています。本書の構成は、そのような先生方をガイドするものになっています。
学習者がついていけているかを確認できる仕掛け
本書では、説明文のあとに、その文章の内容を理解できているかを確認できる簡単なクイズ(check)を設けています。ひととおりの説明が終わった後、設例を使った記帳の練習に入る前に、学習者が説明の内容を理解できているかを確認する時間を挟むことで、丸暗記や山勘ではなく、論理的な形で記帳を行わせることができます。また、学習者に対して定期的にクイズを投げかければ、教場の空気を引き締めることにもつながります。
関連する商学・経営学科目とのつながりを重視
本書では、単に記帳ができるようになるだけでなく、会計の考え方や、関連する商学・経営学科目の理解につながる内容の説明を重視しています。企業の活動を正しく記録すること、適切な期間損益計算を行うことは、企業の経営活動全般において重要な意味をもっています。しかし、現在発行されている多くの学習用教材では、簿記だけで説明が完結している印象があります。大学は、専門学校とは違い、商学・経営学の内容を後半に学習できる場ですから、そのメリットを学習者に意識してもらえるよう、関連領域とのつながりを意識できるようにしています。
第2版正誤情報
教本
- 162頁 設例22-2・問題文(2)2行目
- [誤]当座預金勘定→[正]当座預金口座
- 163頁 設例22-3・問題文(2)2行目
- [誤]当座預金勘定→[正]当座預金口座
- 213頁 check・問題文(3)
- [誤]負債全体の合計額→[正]負債の合計額
問題集
- 9頁 問題3-4・選択肢③貸方1行目
- [誤]定期預金 30,000→[正]定期預金 3,000,000
- 9頁 問題3-4・選択肢③貸方2行目
- [誤]受取利息 3,000,000→[正]受取利息 480
- 34頁 問題10-1(2箇所)
- [誤]仮受消費税→[正]仮払消費税
- 61頁 問題10-1・②3行目
- [誤]追加で支払った→[正]現金で支払った
- 149頁 問題10-1
- [誤]仮受消費税→[正]仮払消費税
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