海老原諭ウェブサイト

研究

専門は会計制度論。現在は、医療法人に係る会計制度のあるべき姿について規範論の観点から研究をしています。

制度は、そのときどきの状況に応じて、随時、手が加えられていくものですが、その制度はそもそもどのような目的を達成するために作られたのか、新しく設けられる規定はそのもともとの目的と整合性のあるものなのかを確かめることをしないと、制度はいつの間にか元の形とはまったく異なる「キメラ」的なものになってしまいます。規範論からのアプローチは、制度の一貫性を図るという意味で、非常に重要なものになります。

2006年の「医療法」改正以降、医療法人の会計情報は、都道府県を通じて閲覧できるようになりました。これは、医療法人に対して、国民の目を意識させることで、その経営を健全なものにすることを意図したものですが、医療法人の事業報告書に対する世間の関心は低く、医療法人の経営の健全化に資する効果も限られているのが現状です。企業会計の世界では一般的となっているディスクロージャー制度の効果を医療法人の世界で機能させるためにはどのような制度を作っていけばよいのでしょうか。

医療・福祉の会計に係る規則

医療法人に係る規則

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医療法人の事業報告書等の閲覧に係る都道府県の情報ページ