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商品売買取引

商品とは、企業が顧客に対して販売するために外部から仕入れてきた物品(有体物)のことをいいます。このため、商品売買取引の処理は、大きく商品を仕入れてきたときの処理と商品を売り上げたときの処理の2つから構成されます。

なお、企業が顧客に対して販売するために保有する物品であっても、企業が自ら製造したものは、商品とは別のもの(製品)として取り扱われます。これは、製品については、外部から仕入れてくるという取引が存在しないからです。

卸売業や小売業を営む企業では、商品売買取引を通じて利益を得ることが営業活動の主たる目的となります。簿記では、このような重要な商品売買取引に係る記録が、他の記録のなかに埋もれてしまわないように(商品売買取引に係る記録を一目で判別できるように)、特別の勘定を使って、特別の方法で記録を行うことにしています。