海老原諭ウェブサイト

営業活動における財またはサービスの提供

第三者に対して財(もの)またはサービスを提供した場合、その財またはサービスの提供によって受け取る対価の額(現金・預金等)とあわせて、その対価を受け取った理由を後から確認できるように、どのような財またはサービスを提供したかを記録しておきます。この提供した財またはサービスについて記録が行われる勘定には、次のようなものがあります。

売上
商品(外部から仕入れてきたもの)や製品(自ら製造したもの)を顧客に対して販売したときに使用する。なお、次の営業収益勘定を使用せずに、すべて売上勘定にまとめてしまうこともある。
営業収益
顧客に対してサービスを提供した(何かをしてあげた)ときに使用する。なお、前の売上勘定を使用せずに、すべて営業収益勘定にまとめてしまうこともある。
受取手数料
顧客に対してサービスを提供した(何かをしてあげた)ときに使用する。企業の中心的な事業ではない事業においてサービスを提供したときに、営業収益(または売上)と区別する目的で使用されることもある。
受取地代
自らが保有する土地を貸し付けたときに使用する。
受取家賃
自らが保有する建物の全部または一部を貸し付けたときに使用する。
受取利息
自らが保有する金銭を貸し付けたときに使用する。

これらの勘定は、対価の額(現金・預金等)の相手勘定として使用されます。現金・預金等を受け取ったときはその金額を現金勘定、普通預金勘定等の借方に記録しますから、その相手勘定となるこれらの勘定への記録は貸方に行います。

ホテルの宿泊客から宿泊費15,000円を現金で受け取った。

(借) 現金 15,000
(貸) 営業収益 15,000

土地を賃貸している相手から今月分の地代100,000円が普通預金口座に振り込まれた。

(借) 普通預金 100,000
(貸) 受取地代 100,000