初級簿記教本(第2版)・初級簿記教本問題集(第2版)の特長
- 2019年に上梓された『初級簿記教本』『初級簿記教本問題集』の第2版です。
- 簿記を初めて学ぶ方々のために執筆した教科書・問題集です。
- 大学等の講義で利用されることを前提として、コンテンツ、構成上の工夫をしています。
- 学習範囲は日本商工会議所主催簿記検定3級相当に設定していますが、株式会社の仕組み、報告式の財務諸表など、簿記に関連して一般常識として知っておくべき内容については追加で説明しています。
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目次
- 複式簿記の基礎概念
- 複式簿記による主要簿への記録
- 現金・預金
- 有形固定資産・消耗品の取得
- 商品売買取引の処理①
- 商品売買取引の処理②
- 消費税、租税公課
- 給料の支払い
- 資本取引
- 試算表
- 決算手続①
- 決算手続②
- 決算手続③
- 決算手続④
- 現金の管理
- 仮払金と仮受金、立替金と預り金
- 小切手、約束手形
- 電子記録債権と電子記録債務、当座借越
- 貸付金と借入金、手形貸付金と手形借入金
- 金銭債権の貸倒れ、保証金
- 有形固定資産の売却、月次決算を行う場合の減価償却
- 第三者から商品の販売代金を受け取る場合の処理
- 期末商品棚卸高の算定
- 伝票
- 決算手続⑤
- 精算表①
- 精算表②
- 報告式の財務諸表
特長
大学の「柔軟な学年歴」に対応
本書は、基礎的な内容を取り扱う前半14章と、ある程度簿記の考え方が身についてから取り組むべき内容を取り扱う後半14章の全28章構成となっており、すべての章を10ページ程度にまとめています。また、これら28章とは別に、付録として会計帳簿の書き方、読み方について取り上げた章をつけました。このような章構成にすることで、講義回数が28回であっても30回であっても、オリエンテーション期間があってもなくても、また、前期・後期で別々の科目として授業が設定されている場合であっても、1章ごとに学習を進めていけるようになっています。
文書を読めているかどうかを確認する問題の設置
本書では、文章による説明や設例の後に簡単な確認問題(check)を設けています。文章や設例に触れた直後に、その内容について別の角度から問われることで、本当に理解ができているか(分かった「感じ」でとまっていないか)を確認することができます。講義で使用する場合は、、教科書を読んだ(読ませた)後や、設例を説明した後に確認の意味で使用することで、学生の理解度・集中度を把握することができるでしょう。
経営学・商学系の他の専門科目を学習する上で役立つ語句・説明をプラス
大学では、簿記以外にもさまざまな専門科目を学習します。このような関連領域の科目では、簿記の講義で学んでいる言葉が別の言葉で使われていることがあったり(貸借対照表→B/S、損益計算書→P/Lなど)、様式が違っていたり(財務諸表の勘定式→報告式など)といったことがあります。簿記の講義で学習したことが通用しなかったという経験は、学生たちが簿記学習に対するモチベーションを減らしてしまう一因にもなりかねないため、簿記で取り扱う内容が関連領域の科目でどのように取り扱われているかについて可能な限り配慮して執筆しました。
目次・索引の充実
本書では、一般的な簿記の学習書と比べて、目次や索引の充実を図っています。簿記の学習にあたっては、ついつい以前に学習したところを忘れてしまうことがつきもの。このようなときに、素早く欲しい情報にアクセスすることができます。これまで目次や索引を意識して書籍を読んできた経験が乏しい学生にとっては、専門書の使い方を練習する機会にもなるでしょう。教科書として使用した後は、「辞書」として長く使い続けることができます。
訂正
- 問題集 9頁 問題3-4 選択肢③ 貸方
- 定期預金 30,000 → 定期預金 3,000,000
- 受取利息 3,000,000 → 受取利息 480