初級簿記教本(第2版)・初級簿記教本問題集(第2版)の特長
大学ではじめて簿記を学習する学生のために執筆した教材です。2019年に初版、2024年に第2版を刊行しました。
学習を1章ずつ進めていくことができるよう、全28章+付録の構成にしています。また、前半14章と後半14章で簿記一巡の手続を1サイクルずつまわせるようにしているため、初学者用の簿記の入門科目が通年科目として設置されている大学でも利用がしやすくなっています。
教本の本文には、セクションごとに、その本文の説明を理解しているかどうかを確認するための確認問題 (check) をつけています。読み飛ばしがないか、分かったつもりになっているだけのところはないかを確認しながら、学習を進めていくことができます。
忘れてしまったことがあるときに、すぐに「戻るべき場所」を見つけられるよう、教本には、目次や索引を充実させています。学習者が「忘れてしまった自分」に気づいたときに、やる気や集中力が損なわれることを最小限にとどめることができます。
問題集では、関係する仕訳をまとめて出題することで、一連の取引の流れ、記録の流れが意識できるようにしています。また、専門用語の意味を確認する問題や勘定記入(仕訳後の転記)の問題も設けており、復習が仕訳だけで終わってしまわないようにしています。
本書の学習範囲は、日本商工会議所主催簿記検定3級の出題範囲をカバーしています。
目次
- 複式簿記の基礎概念
- 複式簿記による主要簿への記録
- 現金・預金
- 有形固定資産・消耗品の取得
- 商品売買取引の処理①
- 商品売買取引の処理②
- 消費税、租税公課
- 給料の支払い
- 資本取引
- 試算表
- 決算手続①
- 決算手続②
- 決算手続③
- 決算手続④
- 現金の管理
- 仮払金と仮受金、立替金と預り金
- 小切手、約束手形
- 電子記録債権と電子記録債務、当座借越
- 貸付金と借入金、手形貸付金と手形借入金
- 金銭債権の貸倒れ、保証金
- 有形固定資産の売却、月次決算を行う場合の減価償却
- 第三者から商品の販売代金を受け取る場合の処理
- 期末商品棚卸高の算定
- 伝票
- 決算手続⑤
- 精算表①
- 精算表②
- 報告式の財務諸表
訂正箇所
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。ご利用にあたっては、以下の点につきまして、修正をお願いいたします。
- 問題集 9頁 問題3-4 選択肢③ 貸方
- 定期預金 30,000 → 定期預金 3,000,000
- 受取利息 3,000,000 → 受取利息 480