海老原諭ウェブサイト

商品売買取引の処理方法

分記法

分記法では、商品の動きを商品勘定にその取得原価で記録します。商品を売り上げたときに顧客に引き渡した商品の取得原価と、顧客から受け取る対価の額との差額(その商品を売り上げたことによって得られる利益の額)は、商品売買益勘定に記録します。→分記法

売上原価対立法

売上原価対立法でも、商品の動きを商品勘定にその取得原価で記録します。商品を売り上げたときは、顧客に引き渡した商品の取得原価を売上原価勘定に振り替えるとともに、顧客から受け取る対価の額を売上勘定に記録します。商品を売り上げたことによって得られる利益の額は、売上原価勘定と売上勘定の差額として求めることができます。→売上原価対立法

三分法

三分法では、商品を仕入れたときにその取得原価を仕入勘定に記録します。一方、商品を売り上げたときに、顧客から受け取る対価の額を売上勘定に記録します。商品を売り上げたときに、売り上げた商品の取得原価を処理していないため、決算のタイミングで、商品売買取引から得られた利益の額を計算するために特別の処理が必要になります。→三分法