三分法
三分法は、分割法とよばれる処理方法のひとつで、売上原価および売上総利益(商品売買益)の計算を期末にまとめて行うところに特徴があります。三分法は、分記法や売上原価対立法とは違い、商品を売り上げるごとに、売り上げた商品の原価(売上原価)を画定する必要がないため、会計期間中の記録を比較的楽に行うことができます。
会計期間中、商品を仕入れたときは、仕入れた商品の取得原価を仕入勘定に記録し、商品を売り上げたときは、商品を売り上げたことによって企業が得る対価の額を売上勘定に記録します。→期中の取引の記録へ
会計期間が終わったら、その会計期間中に売り上げた商品の原価(売上原価)を計算するため、特別な処理(決算整理仕訳)が必要になります。この売上原価を計算するための特別な処理には、(1)会計期間中に行われた仕入勘定の残高金額を調整する方法と、(2)売上原価を計算するための専用の勘定(売上原価勘定)を使用する方法の2つがあります。→売上原価の計算へ