簿記
企業は、その活動にともなって生じた財産の動きを会計帳簿に記録しておかなければなりません。会計帳簿は、外部の個人や組織との間で争いが起こったときの証拠資料として、納めるべき税額を計算するための基礎資料として利用されます。このため、会計帳簿への記録は、他の人でも理解できるように、かつ、納得できるように行う必要があります。簿記は、この他の人も理解でき、かつ、納得できる会計帳簿への記録方法を体系化したものです。
近年、簿記は、コンピュータの普及、さらには、人工知能にかかわる技術の発達によって、必要がなくなるものといわれてきました。しかし、会計帳簿への記録は、ただ記録さえしてしまえば終わりというわけではありません。行われた記録、そして、それらの記録を使って生み出された情報を、私達が生きる現実世界で役立ててこそ意味があるのです。
情報を現実世界で役立てていくためには、情報がどのように作られているか、現実世界で行われている活動とどのようにつながっているかを知識として持っておく必要があります。具体的な活動をもとに記録のやり方を学んでいく簿記は、この記録の世界と現実世界をつなげる術をあなたに与えてくれます。
初級簿記教本(第2版)
簿記を初めて学習する方々に向けて教科書・問題集を執筆しています。主に大学の講義で利用していただくことを想定して執筆していますが、自習用図書としても十分利用できるものと考えています。学習範囲は、日本商工会議所主催簿記検定3級を念頭に置いていますので、検定試験の受験対策用教材としてもご利用ください。
詳細はこちらの特設ページをご覧ください > 『初級簿記教本(第2版)』『初級簿記教本問題集(第2版)』の特長
表紙画像(各画像は紀伊国屋書店の購入ページにリンクしています)