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2024年度担当講義の概要

入門簿記・基礎簿記(和光大学)

この講義は、はじめて簿記を学習するみなさんを対象とした簿記の入門科目です。前期の入門簿記、後期の基礎簿記の2つの講義で、日本商工会議所主催簿記検定3級レベルの内容を学習します。

世のなかにはさまざまな企業がありますが、どの企業も利益を得ることを目的として活動しています(営利企業)。そして、この利益の額は、簿記を通じて計算されます。簿記の学習は、企業の行動原理について理解するためにも欠かすことはできません。

  1. オリエンテーション
  2. 簿記の基礎概念
  3. 複式簿記による主要簿への記録
  4. 現金・預金
  5. 有形固定資産・消耗品の取得
  6. 商品売買取引の処理① 三分法による処理の基本
  7. 商品売買取引の処理② 返品、内金・手付金の処理
  8. 消費税、租税公課
  9. 給料の支払い
  10. 資本取引
  11. 試算表
  12. 決算手続① 決算手続の概要、修正仕訳
  13. 決算手続② 売上原価、貯蔵品
  14. 決算手続③ 減価償却、決算振替仕訳
  15. 決算手続④ 財務諸表の作成

  1. オリエンテーション
  2. 現金の管理
  3. 仮払金と仮受金、立替金と預り金
  4. 小切手、約束手形
  5. 電子記録債権と電子記録債務、当座借越
  6. 貸付金と借入金、手形貸付金と手形借入金
  7. 金銭債権の貸倒れ、保証金
  8. 有形固定資産の売却、月次決算を行う場合の減価償却
  9. 第三者から商品の販売代金を受け取る場合の処理
  10. 期末商品棚卸高の算定
  11. 伝票
  12. 決算手続⑤ 費用・収益の見越しと繰延べ
  13. 精算表① 精算表の概要
  14. 精算表② 8桁精算表の作成
  15. 報告式の財務諸表

教科書

入門簿記演習・基礎簿記演習(和光大学)

日本商工会議所主催簿記検定3級に合格することを目標として行う問題演習科目です。問題演習の効果を最大化するため、学生のみなさんには、あらかじめしっかりと予習をしたうえで、満点を取るつもりで講義に臨むことを求めています。

商業簿記(和光大学)

この講義は、入門簿記・基礎簿記で習得した簿記の内容について、会計理論を交えて理解を深めてもらいます。なぜそのような仕訳が必要なのか、それらの仕訳を通じて、どのような情報を生み出そうとしているのかについて、自分の言葉で説明できるようになることを目標とします。

  1. オリエンテーション
  2. 目的適合性と表現の忠実性
  3. 基本財務諸表とその構成要素
  4. 資産の費消① 現金の費用化・他の資産を介した費用化
  5. 資産の費消② 有形固定資産の減価償却
  6. 資産の費消③ 簡便な処理(消耗品・三分法)
  7. 収益の認識基準① 履行義務の充足による収益の認識
  8. 収益の認識基準② 実現主義による収益の認識
  9. 債権と債務(金銭貸借その他の取引)
  10. さまざまな支払手段(振込・小切手・約束手形・電子記録債権)
  11. 租税公課
  12. 株式会社の純資産(出資・増資、剰余金の配当)
  13. 決算整理① 費用・収益の見越しと繰延べ
  14. 決算整理② 引当金の計上
  15. まとめ

会計学(和光大学)

この講義は、会計を構成する財務会計(会計監査、財務分析を含む)、管理会計、税務会計の各領域について概観することで、簿記以外の会計領域に視野を広げていきます。3年次に配当されている専門科目を選択するに先立って、どの科目でどのようなことを学べるのかについてイメージするうえで役立つでしょう。

  1. オリエンテーション
  2. 財務会計の意義
  3. 企業会計原則と概念フレームワーク
  4. 5つの財務諸表
  5. 個別財務諸表と連結財務諸表
  6. 財務諸表分析① 構成比分析・時系列分析
  7. 財務諸表分析② 財務指標を用いた分析
  8. 財務諸表数値と株式市場における評価との関係
  9. 会計ディスクロージャー制度
  10. 三様監査
  11. 管理会計の意義
  12. 原価計算を利用した原価管理
  13. 予算編成を利用した経営管理
  14. 税務会計の意義
  15. まとめ

企業評価論(共立女子大学)

この講義では、企業評価の意義および企業評価にあたって用いられている3つのアプローチ(コスト・アプローチ、マーケット・アプローチおよびインカム・アプローチ)について説明してきます。企業がどれだけの価値を生み出すかについては将来の状況に依存するため、絶対的な企業評価額を決定することはできません。企業が置かれている状況や評価の目的に応じて、適切な評価方法を選択できるかどうかが企業評価の結果を現実世界に活かせるかどうかを左右します。この講義では、単なる計算方法の説明だけではなく、各アプローチの選択の仕方、考え方についても理解できるように説明していきます。

  1. オリエンテーション
  2. 企業評価とは何か
  3. コスト・アプローチによる企業価値評価(1)
  4. コスト・アプローチによる企業価値評価(2)
  5. コスト・アプローチによる企業価値評価(3)
  6. マーケット・アプローチによる企業価値評価(1)
  7. マーケット・アプローチによる企業価値評価(2)
  8. マーケット・アプローチによる企業価値評価(3)
  9. インカム・アプローチによる企業価値評価(1)
  10. インカム・アプローチによる企業価値評価(2)
  11. インカム・アプローチによる企業価値評価(3)
  12. 企業価値評価の応用
  13. この講義のまとめ
  14. まとめ

教科書